シン・エヴァンゲリオン劇場版観てきた

観てきました。

ネタバレを含みますので注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わってしまった。

それが一番強い感想。

エヴァを初めて観たのは旧劇場版のちょっと前だから、1997年ぐらいだと思う。

24年。

新劇場版の序からカウントすれば14年。

Qからの間隔で言えば9年。

待ちに待った完結編だけど、見終わってしまえば、喪失感のような気持ちが強い。

  

面白かったと言えば面白かった。

ただ、期待が強かったせいもあって、それを超えることはできていない、というのが正直なところ。

エヴァ破が、新キャラあり、ほのぼのあり、2号機変形あり、シンジ覚醒ありでかなりエンターテイメント性が高くて、おもしろくて。

その反面、エヴァQは(予想外の展開はあったけれど)ほのぼのなし、ヘタレシンジでエンターテイメントとしては期待外れで。

ただ、エヴァQはシンエヴァで大きく振るために逆に振ったのではないか、という期待もあったのだけど、結果はそこまでではなかった。

  

ストーリーがどう進むのかは予想してなかった。

というか、Qが思いっきり予想外だったので、予想したところで無意味だと思ったから。

冒頭のパリ作戦は2019年夏ごろに公開されててYouTubeにも流れてたし、2021年3月8日(シンエヴァ公開日)から公式に配信されてたから、驚きはなかった。

逆に、本当にそのままなんだ、と思ったぐらい(「冒頭12分公開」とか言っておきながら、実際の映画ではそのシーンを流さないとか普通にやりそうだから)。

  

第3村は全くの予想外(まぁ、そもそも何も予想もしていなかったのだけど)。

ニアサードインパクト(?)かサードインパクト(?)の結果、ヴィレのクルー以外の人類は滅亡したと思っていたから、生き残っている人がいるとは思わなかった。

Qでシンジがカヲルに「友達のことが心配なんだ」と言ったときに、見せられたのはコア化した世界で、生きてる人がいるとは一言も言わなかった。

13号機に乗せるためにあえて言わなかったのか、単にカヲルが第3村のことを知らなかったのかはわからないけど。

  

綾波のほのぼの展開も全くの予想外。

正直、シンエヴァにはほのぼの展開を期待していなかったのだけど、もしかしたら、黒綾波がヒロインになるんじゃないか、「アヤナミレイ(仮)」ではなくて、この固体特有の名前が付けられるんじゃないかと期待したのだけど、あえなく形象崩壊。

 

加持さんは生きててほしかったなぁ。

Qでは名前しか出なくて、生死不明で、もしかしたらどこかで生きてるんじゃないかと思って、R.KAJIの名前を見た瞬間は「生きてた!」って喜んだんだけど。

まさか同姓同名の息子とは。

 

トウジがヒカリと結婚してたのは、逆に完全に予想内。

子どもの名前が新幹線の名前(ツバメ)なのも完全に予想内。

 

第3村のところをもう少し長くやってくれても良かったんじゃないかと思う。

というか、シンジの釣りの話(はじめは全然釣れなかったけど、慣れてくるにつれて、釣れるようになってきたとか)は用意されてたんじゃないかなぁ。

で、尺の都合でカットになったとか。

 

ヤマト作戦は何を阻止しようとしてたのか正直よくわからない。

ネットで考察を読んで勉強したい。

アディショナル・インパクト(?)に使徒化したアスカと初号機が必要なのだとしたら、ヴィレが何もしなかったらゲンドウは理想を叶えられなかったんじゃないか?

 

電車の中でのゲンドウとの会話はエヴァらしいというか、庵野監督らしいというか。

ストーリーを完結させるうえでは必要なのかもしれないけど……エンターテイメントとして面白くはない。

 

マリの目的も結局よくわからなかった。

これも、他の人の力を借りて勉強が必要。

破の序盤で「自分の目的に大人を巻き込むのは気後れするなぁ」って言ってて、結局その目的が何だったのか。

若いころのゲンドウやユイと知り合いだったというのは想定内(昭和の歌が好きだったり、ゲンドウを君呼びだったり、冬月が持ってた写真に似た人が写っていたり)。

シンジを「必ず迎えに行く」と言っていたけど、破やQでシンジのことを大切に思うような言動はなかったんだよなぁ。

ラストシーンがなぜマリと一緒なのか。

正直すっきりしない。

 

破のぽかぽか綾波が好きだったので、出てきたときはうれしかったけど、なんか全然盛り上がらないまま、あっさりと退場してしまったという印象。

 

アスカは……シンエヴァで、クローンだったということがわかったけど、オリジナルが惣流なのか(レイのオリジナルがユイという別人であるように)、惣流とは全く関係ないのか(式波はあくまで別人なのか)はよくわからない。

 

よくわからないことが多いからもやもやするのかもしれない。

もう少し勉強すればすっきりするんだろうか。

パンフレットを入手できなかった(売り切れだった)のが痛い。

勉強したうえで、少し時間をあけて2回目を観に行こうかなぁ。

パンフレット入手も兼ねて。

でも、約3時間座りっぱなしは結構きつい。

ブルーレイになるのを待とうかなぁ。

 

【2021.3.14追記】

別の映画館に行ってパンフレット買ってきた(2回目は観てない)。

 

ネットでちょっと考察を読んでみた。

いくつか読んだ中で一番面白かったのはこれかな。

note.com破のラストの予告を改めて見てみたら、確かにカヲルが司令っぽい服着てる。

渚司令と加持さんのシーンって、時系列的にいつの話なのか、現実なのか、精神世界なのか、よくわからなかったんだけど、破とQの間なのか。

破のラストの予告は、Qが公開された当時は嘘予告とか言われてたけど、シンが公開されたことでだいぶ意味がわかるようになった、気がする。

映像化してほしいけど……無理なんだろうなぁ。

 

一方、Qのラストの予告は、大体の内容は間違ってはいないけど、「赤い大地を疾走する、エヴァ8+2号機!」ってところだけは嘘だよね。

 

今回、完結だっていうことはわかっているのに、スタッフロールの後に何かあるんじゃないかと期待した。

同じ劇場で見ていたほかの観客も同じ気持ちだったようで、誰も席を立たなかった。

まぁ、あったのは「終劇」の2文字だけだったけど。

 

あと、思ったこと、思い出したことを適当にメモ。

・第3村で、Qのテーマソングの桜流しの「あなたが守った街のどこかで今日も響く健やかな産声を聞けたなら」と全く同じシーンがあった。

・テーマソングがOne Last Kissだということは事前に知っていて、シンジが誰かとキスをすると予想していた(TV版はアスカと、旧劇場版はミサトさんとキスをしていたから、今度はレイか?)けど、外れた。

・野生の温泉ペンギン(新劇場版では単に「新種のペンギン」だったか)がたくさんいたなぁ。

・Qでマリが黒綾波に「オリジナルはもっと愛想があった」と言っていたけど、オリジナルっていうのはぽかぽか綾波のことじゃなくて、ユイのことか。

・「裏CODE999(スリーナイン)」て銀河鉄道かよ!

・シンジのせいでニアサーが起きて北上の家族その他大勢の人が死んだのか、シンジが第10の使徒を止めたおかげで絶滅には至らなかったのか、いまいち腑に落ちてない。

・序は「YOU ARE (NOT) ALONE.」、破は「YOU CAN (NOT) ADVANCE.」、Qは「YOU CAN (NOT) REDO.」というサブタイトルがついてて、途中でアイキャッチが入ったけど、シンにはアイキャッチがなかった気がする。アスカの髪を切るシーンの直前に入ってましたね。失礼。サブタイトルは「THRICE UPON A TIME」か。直訳すると「ある時に3度」、TV版、旧劇場版、そして今回の新劇場版で3度目の完結ということだろう。

・シンで「アヤナミシリーズはシンジに好意を持つように調整されてる」との発言があった。よくよく思い出してみると、序で「次はもう少しレイに接近させる」というゲンドウの発言があった。

・破で「エヴァは実戦兵器よ。全てにバックアップを用意しているわ。操縦者も含めてね」との発言があった。当時はバックアップはマリのことだと思い込んでいたけど、実はシキナミタイプの別のクローンが存在する?

 

【2021.6.18追記】

2回目を観に行くモチベーションがなかったのだけど、6月12日から入場者特典として「公式謹製36P冊子『EVA-EXTRA-EXTRA』」を配布するというニュースを見て、観に行くことを決めました。

まんまとエサに釣られた形。

同日からVer.3.0+1.01が公開、という話だったけど、web上の諸氏の話によると「違いがわかんねぇ」とのことだったので、IMAX版(Ver.3.0+1.0)を観に行った。

3月8日に公開されて、3月11日にはパンフレットが売り切れていたので(近所の映画館では)、特典が残っているか心配だったのだけど、大丈夫だった。

第4段特典(上記『EVA-EXTRA-EXTRA』)だけでなく、第3弾特典(リバーシブルミニポスター)もゲット。

 

2回目ということで、既に全体感はつかんでいるので、落ち着いて観ることができた。

初回はサクラの発砲シーンあたりで何故か涙が出たけど、2回目は初号機の中にいたユイが出てくるシーンで涙。

 

ヤマト作戦の目的は「第13号機を無力化すること」って劇中で明言しているんだね。

ネット上の考察を読んで、インパクトが発生する条件がなんとなくわかった。

ニアサードインパクト⇒シンジが人に戻れなくなるぐらいシンクロして、頭に輪っかが出てる状態のエヴァ初号機が第10の使徒に食われた綾波と一体化で発生⇒Mark.6のカシウスの槍で停止

サードインパクト⇒頭に輪っかが出てる状態のエヴァMark.6(第12の使徒が寄生?)がリリス(第2の使徒)の首を落として(おそらく何らかの形で取り込んで)発生(詳細不明)⇒加持さんが特攻して停止(詳細不明)

Qでのフォースインパクト⇒第13の使徒になったカヲルくんと、シンジとが搭乗した状態のエヴァ第13号機が、第12の使徒をガブっとすることで発生⇒ロンギヌスの槍を2本刺して、さらにDSSチョーカーでカヲルくんが死んで、さらにさらにシンジが強制排出されることで停止

 

どうやらそれぞれのインパクトで共通しているのは、「エヴァ」が「使徒」を取り込むことらしい。

とすると、ゲンドウがフォースインパクトなりアディショナルインパクトなりを起こすためには、エヴァ第13号機と、「使徒」が必要。

実際、ストーリー上ではエヴァ第13号機がアスカ(第9の使徒)が入ったエントリープラグをガブっとして、(その後なんやかんやして、)アディショナルインパクトが発生している。

使徒は第13の使徒までいて、シンエヴァの時点で可能性があるのは、

・第9の使徒(アスカと一体化)

・第10の使徒(破でエヴァ初号機と一体化)

・第11の使徒(劇中では言及されていないが、人に戻れなくなったシンジ?)

あたりで、アスカとエヴァ初号機とシンジを第13号機に近づけるのは危ないはずなんだけど、その辺は未だによくわからない。

 

とここまで書いてて気づいたけど、破でダミーシステムに制御されたエヴァ初号機が、3号機のエントリープラグ(第9の使徒)をガブっとしてるんだよね。

インパクトの発動条件が「エヴァ」が「使徒」を取り込むことだけならここで発動しててもおかしくないんだけど、ここではまだ発動してない。

TV版ではエントリープラグを手で握りつぶしていて、それを「ガブっと」に変えているのは、きっと何か意味があると思うのだけど。

まぁ、よくわかんないんで、この辺にしておきます。

 

あとは、2回目で気付いたこととか思ったこととか。

・ケンスケの家の壁にギネスの認定証っぽいものが飾られてたけど、あれはなんだろう?

・第3村の図書館のシーンで、左のほうにトトロを発見。

・ネット上に「ケンスケのビデオカメラに表示される残り時間が映画の残り時間と同じ」という情報があって、そのシーン(残り時間が表示されるシーンは2回ある)で時計を確認して、「終劇」の瞬間にも時計を確認して、同じかどうかを確認したけど、同じじゃなかった(デマだった)。

・第13号機に強制停止信号プラグを打ち込もうとするとき、2号機がアスカの意に反してATフィールドを発生させたのはなんでだろう? 元アスカ(シキナミタイプのオリジナル)が遠隔操作?

・元アスカが出てくるシーンで、カヲルくんが写っているらしいのだけど、見えなかった(元アスカのほうに気を取られて、奥のほうを見れなかった)。

・8号機がまだMark.09-Aしか食べていない段階で、マリが「プラス・フォー・イン・ワン」って言ってた。four in oneって「4機のエヴァが1機に」って意味じゃないの? Mark.10~12を食べるシーンを見逃しちゃったのかと思った。

・「コネメガネ」って、結局、マリは誰のコネでエヴァに乗ってたの?

・ラストの空撮で庵野監督こだわりの茶色い電車見つけた!