自動車のブレーキ鳴きを直した

半年ぐらい前からクルマのブレーキが鳴くようになっていた。
ずっと泣き続けるわけではなく、走り始めたときだけ、優しくブレーキを踏んだ時だけ、「キーッ」と鳴く。
多分、ブレーキの温度が低いと鳴くのだろうと思っていた。
だから、冬が終わって暖かくなれば、この症状も改善されるだろうと思っていた。


ところが、春になっても直らない。
そのうち、季節は梅雨になった。
気温はだいぶ上がったが、それでも直らない。
ブレーキに湿気がついていると鳴きやすいのだろう。


梅雨が明けて、夏本番。
今年の夏は異常に暑い。
それでもブレーキ鳴きは直らなかった。
これは温度のせいでも湿気のせいでもないな、とようやくここで気づいた。


ブレーキ鳴きの原因を調べてみた。
「ブレーキパッドの摩耗・劣化」、「ブレーキローター表面に摩擦材が溶着」、「キャリパーピストンのシールの劣化」などなど。
鳴くのは走り始めだけなので、パッドウェアインジケータ(ブレーキパッドの摩耗を知らせるための仕組み)による鳴きではなさそうだ。
対策としては、パッドの交換、ローターの研磨、シールの交換など。
ブレーキ鳴き止めスプレーというものもあるけれど、効果があるのかわからないし、あったとしても一時しのぎにしかならない。


いずれの対策もそれなりにお金がかかるし、どうしたものかと思っていたのだけど、ふと、あることを思い付いた。
もし、ブレーキパッドが偏摩耗している、あるいはローターに異物がついているのが原因だとしたら、強めのブレーキをかけることで、ローターの異物を除去するとともに、パッドとローターをなじませることができるのではないか?
60km/hぐらいのスピードから赤信号で止まるときに、後続車がいないことを確認して、信号直前で急ブレーキ。
これを何度か繰り返した。
後日、冷えた状態から走り始めたら、ブレーキが鳴かない!
長い間悩んでいたことが、こんなに簡単に直ってしまうとは。


最近、遠出をしていなくて、あまりスピードを出せない市街地ばかりを運転していたし、後続車に追突されないように優しいブレーキだったのも原因かもしれない。


2019.1.6後日談
その後、しばらくするとブレーキ鳴き復活……
同じように強めのブレーキをかけてみても治らず。


1年点検のときに、整備士に「ブレーキが鳴くので、お金がかからない範囲でちょっと見てもらえますか?」とお願いしたら、ブレーキパッドの面取りをしてくれた。
これが感動的なまでに効果てきめんで、ブレーキ鳴きが完全に治った!
ディーラーの整備士に感謝。