劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス感想

観てきました。
ネタバレ含むので、観る予定の人は注意。









日本で開発・運用されてきたシビュラシステムを長期の内戦状態にあった東南アジア連合に採用。
そんな中、その東南アジア連合から来た武装した密入国者が日本へ。
捜査のため、監視官・常守朱は単身で東南アジア連合に向かう……

あらすじは大体こんな感じなんですが。
正直言って、期待外れ。
テレビシリーズを観てきた僕としては、人の潜在的な犯罪に関する数値「犯罪係数」、それを判定する「シビュラシステム」、そして潜在犯を裁く「ドミネーター」、といった独特の世界観、その中で翻弄される人々のヒューマンドラマを期待して、劇場に足を運んだわけですが。
「犯罪係数」、「シビュラシステム」、「ドミネーター」のいずれも劇場版にはほとんど登場しない。
映画ならではの派手なアクションシーンはあるものの、ほとんどは実弾戦、あるいは肉弾戦。
ドミネーターは序盤の日本国内のシーンと、終盤だけ(しかも犯罪係数とかほとんど関係なしに一方的な虐殺に近い)。
ヒューマンドラマもなし。
あっと驚かされるような展開もなし。
槙島聖護や鹿矛囲桐斗のようなカリスマ的な犯罪者も登場しない。
シビュラ、常守、狡噛がこの世界をどうしていきたいのか、世界がどうなっていくのか、そういったこともほとんど語られず。
(エンドロール後のワンシーンで「世界はこれからも変わらない」ということが示唆されてはいたけど。)
サイコパス」である必要があったのか、よくわからない。