劇場版STEINS;GATE負荷領域のデジャヴ観てきた

http://steinsgate-movie.jp/
公開初日に観てきました。
近所の映画館ではやってなかったので、わざわざちょっと遠くまで行って。
観てきた直後のストレートな感想を書きます。
ネタバレを含みまくるので観る予定の人は注意。














原作(ゲーム、TVアニメ版)を100点とすると、60点ってところかなぁ。
前半はすごくよかった。
序盤の酔っ払いデレ紅莉栖にはニヤニヤしたし(っていうか、本編時点で18歳、1年後でも19歳のはずなのにアルコール飲んだってシーンを入れてもいいのか?)、岡部がタイムマシーンやタイムリープマシンに絶対的な反対をするところ(自分と同じような思いはさせたくない、仲間のことが何より大切な岡部の気持ちがひしひしと伝わってくる)、岡部が消えて紅莉栖が「橋田、SERNをハッキングしろ!」って取り乱すシーン、鈴羽が紅莉栖をひっぱたくシーンあたりは中盤にもかかわらず涙が出てきたけど。
中盤でこんな状態じゃ、終盤はどれだけ泣かされるんだとドキドキワクワクしたけど。
……肝心のオチが弱い。


正直、紅莉栖にはもっともっと苦しんでほしかったなぁ。
まぁ、原作の岡部の絶望感を味わうには、1時間半では全然足りないけど。
それでももっと苦しんで、悩んでほしかった。
自分の大切な人を消さないために何をすべきか、そのためには自分がどれだけ苦しんでも構わない、そういうところをもっと見たかった。


ラストには、原作と同等、もしくはそれ以上のトリック(原作では「確定した過去を変えず、結果を変えた」)を期待していたのだけど……
結局、鳳凰院凶真の話をして、キスしただけ?
それでリーディングシュタイナーの負荷がなくなった?
確かに「ファーストキスのような強烈な行為とともに、海馬に記憶されたエピソードは忘却されにくい」という紅莉栖のセリフがあったけれど。
これを理由にキスをしたんだったら、このシーンを回想としてはさむとか、そういう演出が欲しかった。


そもそも、岡部のファーストキスって「幼いころにまゆりとふざけあってした」とゲームのほうで言ってたし(ゲームのそのシーンまでやり直す気力がないから正確なところは確認はしてないけど、間違いなくあった。アニメのほうでは紅莉栖とのキスの後「ファーストキスではない」とだけ言っていて、詳しい言及はない)。
無限サイクリングとか怖い綯とかをワンシーン入れてるあたりはゲームをプレイした人を意識してるはずなのに(この辺はアニメには出てきてない)、こういう矛盾があるとすっきりしない。
よって60点。