ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q感想

エヴァQ観てきましたー。
パンフレット読んだり、ネットの情報漁ったりしたいけど、まずは見た直後の純粋な感想とか。

ネタバレ含むので注意。




何から書いていったらいいのか、わからないほどぎっしり詰まっていました。
まずは総評。
観終わった後の感想は、なんかすっきりしない、って感じ。
前回の「破」は「シンジさんかっこいい!」って感じだったけど、今回のは完全にヘタレで「シンジさん」降格だな。
シンジ君、いや、シンジ、いやいや、アスカのいうとおり「ガキシンジ」でいい。
今回の終盤で覚醒するんじゃないかと期待してたけど、最後まで覚醒せず。
次回で覚醒してくれることを期待するよ。


頭から順番にストーリーを追っていきますか。


頭の6分半は前日に金曜ロードショーで流れたんだけど、これはTV版で、劇場版はマリの歌が入ってた。
「♪ひとりじゃないって すてきなことね〜」
相変わらず懐かしい歌が好きですね。この人。


衛星軌道上(?)の初号機をエヴァ改2号機(確か、「2号機改」ではなく、「改2号機」と言ってたはず)が回収して。


どこかで目覚めるシンジ。
シンジの記憶ははっきりしていて、自己認識もある。


いつものジオフロントの発令所ではなく、宇宙船みたいなところ(ガンダムに出てくる戦艦みたいな)。
そこにいるのはいつものネルフのメンバーの声だけど、風貌が違う。
これは初号機に取り込まれたシンジが見ている夢なのか?
それとも、平行世界(シュタインズゲート風にいえば別の世界線)なのか?


で、使徒(のような何か)襲来。
そして、ミサトさんお得意の勝算ほぼゼロの作戦決行。
見事殲滅。
敵は、パターン青で、ATフィールドもあるみたいけど、誰も使徒とは呼んでない。
でも、序や破と同じく倒すと液体になって、虹が出る。
なんなんだろ、こいつらは。


明かされる新事実。
夢でも並行世界でもなく、実は14年後なんだと。
2015年の14年後だから、2029年か。
アスカもマリも年をとってないから、まったく予想できなかったんだけど、「エヴァの呪縛」で年をとらないという都合のいい設定で。
ミサトもリツコも全然年をとってるように見えない。
確か29歳だったから、14年後は43歳か?


14年ぶりの再会のはずなのに、誰もシンジを優しく迎えない。
アスカにいたってはシンジを殴ろうとする(分厚いガラスに阻まれて殴れはしなかったけど。っていうか、あんな分厚いのにヒビ入れるってどんだけだよ)。


予告編に出ていた2人の新キャラは、1人はトウジの妹、もう1人は船の乗組員。
新しいエヴァパイロットかと専らの噂だったけど、単なる脇役だった。
まぁ、最終回で動きがあるかもしれないけど。
(でも、新しいエヴァパイロットっていう線はないだろうなぁ。)


マヤが管制室にはいなくて、別のところにいたんだけど、性格変わりすぎだろ……
何があったんだ。14年間の間に。


初号機からサルベージされたのはシンジと、綾波が持っていたシンジのウォークマン
綾波は初号機に取り込まれたまま?


と、そこで零号機(?)と綾波(?)がシンジを迎えに来る。
ミサトは止めようとするが、ガキシンジはそのまま行ってしまう。
止めるために首にチョーカーをつけたのに、いざとなるとスイッチを押せず。
この辺はやっぱり昔のことを思い出したりしたんでしょうか。


ネルフにて、綾波と再開。
黒いプラグスーツ。
まぁ、今までエヴァを見てきた人だったら「あー、これはクーロンですね。わかります」って感じだけど、シンジにはわからず。


父親と再会。
「13号機に乗れ」と。
13号機?
飛びすぎでしょ。
14年で何があった?


一人になり、何もすることがないシンジ。
ピアノを弾くカヲルに出会い、仲良くなる。
腐女子が喜びそうなシーン連発。


本を読まない黒綾波に本を運ぶシンジ。
っていうか、これ普通にキモイよね?


シンジに支給される新しい制服(っていうか、なんで学校でもないのに制服なんだ?)。
シャツの内側を見てみると「鈴原トウジ」の名前が。
思わず「なっ」と声が出てしまった。
だって、トウジはいつもジャージで、制服着てなかったじゃん。


カヲルに真実を見せられるシンジ。
ドグマに下りてロンギヌスの槍とカシウスの槍の2本を手に入れれば世界を再構成できる(とそそのかされる)。


カヲルと一緒に13号機に搭乗。
ダブルエントリー。
エントリープラグは肩の辺りから挿入。
エントリープラグって脊椎のところに入れるから神経接続できるとか、そういう理屈だと思ってたのに、そんなの関係ないわけね。


ドグマに下りて、カヲル君動揺。
何故かロンギヌスの槍が2本で、カシウスの槍がない。
それにも構わず、とにかく槍を抜こうとするガキシンジ。


改2号機と交戦。
カヲルは何もしないので、シンジ一人で。
ファンネルみたいなのを使う13号機。


「コネメガネ」ことマリはまたしても支援射撃のみ。
見せ場がないなぁ。


2号機がエネルギー切れ。
14年も経つのに、未だに電源問題解決してない2号機。


その後、2号機はMark9と交戦。
コード777で変形(777て。パチスロかよ)。
変形は2回目なので、破のような驚きもなく。
最後は第4の使徒(TV版ではサキエル)みたいに自爆。


フォースインパクトを食い止めるために2本のロンギヌスの槍を13号機に突き刺すカヲル。


そしてカヲルの首につけたチョーカーが作動。
首ちょんぱ。
またかよ。。。


アスカにエントリープラグから引っ張り出されるシンジ。
立つ気力すらない。
この辺は旧劇場版の序盤のシンジそのままだな。


で、「つづく」。


エンディングはなんと宇多田ヒカル
宇多田は現在活動休止中で、どうするんだろうと思ってたんだけど、まさかの新曲。
歌のほうに感動してしまって、スタッフロールをほとんど観てなかった。


で、いつものとおり、次回予告。
エヴァ改2号機+8号機が疾走。
えーと、人造人間キカイダー


もやもやしてるところが数点。
・14年の間にあったこと
破のラストで、初号機が覚醒してサードインパクトが起ころうとしていたところを、カヲルの操縦するMark6が阻止した、はずだった。
でも、実際にはそれがトリガーとなってサードインパクトが起きた。
世界は真っ赤。
人類はほぼ絶滅?
エヴァの残骸みたいなのが多数。
ミサトは「行きなさい! シンジ君!」って言ってたのに、14年ぶりに再会したときには何故かシンジを悪者扱い。
意味がわからん。


・アスカの眼帯とプラグスーツの補修の理由
旧劇場版で弐号機がやられた部位と一致してるから、「このアスカは旧劇場版のアスカだ」(つまり式波・アスカ・ラングレーではなく、惣流・アスカ・ラングレー)という噂もあったけど、どうやらそうではなさそう。
視聴者のミスリードを誘ってるとしか思えない。


・マリの目的
破の序盤で「自分の目的に大人を巻き込むのは気後れするなぁ」って言ってたんだけど、今回もその目的ははっきりせず。
今回、8号機に乗って登場したけど、ほとんどいいところなし。


・ゲンドウの目的
これが一番よくわからん。
今回の話では、ユイは事故でエヴァに取り込まれたのではなく、自分から進んでエヴァのシステムになったらしい(? そんな印象を受けたけど、違うかも)。
しかも、結婚する前は「綾波ユイ」だったとか。
TV版ではゲンドウが「六分儀ゲンドウ」で、ユイは「碇ユイ」だったのに。
それはさておき、ゲンドウの目的は「ユイに会うため」ではなさそう。
ファイナルインパクトが起きると何が起きるのか。
ミサトたちは何故それを阻止しようとしてるのか。


破がTV版の19話までで、Qはその続きかと思ったけど、ストーリーとしてはまったく別もんでした。
同じだったのはカヲルの台詞ぐらい?(「君に会うために生まれてきたのかもしれない」っていう台詞は「かもしれない」ではなくもっと確信的な台詞だったような)


破はアクションあり、ほのぼの感ありで、見事なバランスだったんですが、Qはほとんどほのぼの感がなかった。
まぁ、TV版や旧劇場版みたいに精神世界に入られても困るんだけどさ。
最終回もほのぼの感は期待できそうにないなぁ。
オリジナルの綾波が救出されれば、あるかもしれないけど、そんなベタな展開はないだろうし。


序は第6の使徒(TV版ではラミエル)、破は第10の使徒(ゼルエル)がクライマックスだったけど、今回はクライマックスがなかったと思う。
その辺もすっきりしない原因のひとつ。


そういえば、破のラストにQの予告があったけど、予告で使われた映像がQ本編にはまったく出てこなかったような。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の予告もまったく当てにできない。
まぁ、2013年公開予定ってことなので、期待して待ちましょう。


さーて、パンフ読んで、ネットを漁りに行こうかな。
一通り考察が進んだら、もう1回観に行くかも。