この胸いっぱいの愛を

久しぶりにひどい映画を観た(ビデオでだけど)。


完全ネタバレ注意。


20年前にタイムスリップしてやり残したことをやるっていうのがテーマだったりするんですが。
最初の盲目のおばあちゃんが盲導犬に会いに行く話はいいとして。
男3人はなんにも救われてなくて、意味不明すぎる。
チンピラの話は、自分が20年後から来たってことを説明しないから、チンピラが母親に「生まれてよかった」って伝えたって、母親は何でそんなこと言われるのかわからないし、結局母親は難産で産んで死んで、生まれた子供はひどい祖父に育てられてチンピラになるっていう人生は変わらないし。


影の薄い男も同じ。
大事に育てた花をめちゃくちゃにしたことを謝ってはいるんだけど、20年後の姿で謝ってもなぁ。
20年前の自分に会って説得して謝らせないと。
花育ててたおっさんは知らない人にいきなり謝られたって( ゚д゚)ポカーンですよ。


っていうか、この2人の男の話は完全に無駄だよなぁ。
話が薄すぎるし、主人公の話につながってるわけでもないし。


一番意味不明なのは主人公の話なんだけど。
10ヶ条を過去の自分にやらせたって結局は飛行機事故で死んじゃうんでしょう?
お姉ちゃんを説得して手術を受けさせたって、結局後遺症が残って、バイオリンを以前のようにうまく弾くことはできないんでしょう?
バイオリン以外に人生の意味を見出して幸せに過ごしてるんならいいけど、20年後もバイオリンに未練を残して、バイオリンの先生なんかやってるし、結婚もせずに(?)一人淋しく過ごしてるし。
救われない。
誰も救われない。


んで、最後のシーンは何よ?
20年前も現在もごっちゃ混ぜで、なんか幸せそうなシーンを無理やり取り繕ったみたいで。
完全に意味不明。


僕の2時間返せ。